ヤミ米業者と農協 5
公開聴聞会の翌朝、潟東村の細山商店の倉庫へ行ってみることにしました。
冷たい風が吹きすさぶなか、ひっそりと大きな倉庫が立っていました。
もちろん、その前にたむろする人の姿はありません。
静けさが周囲をおおい、何事もなかったかのようにときが過ぎていました。
自動車が1台、とまっていました。
事務室のなかに人の気配がします。
どうやら、従業員が作業中のようでした。
わたしは、ためらわずに入り口のガラス戸をたたきました。
たはり、倉庫内に人がいました。
若い男性が驚いた表情のまま、わたしの前に姿をあらわしました。
わたしは名刺を差し出し、社長への取材を申し込みました。
すると相手は、電話を握りながら、わたしに遠ざかるようにというのでした。